2007年12月7日金曜日

G2

『ただ、一切は過ぎています。』 ―太宰治:人間失格より―

ってゆーか何でG2が欲しかったかというと、普段からカバンにカメラを入れて置きたいから。

帰宅後や週末だけではなく、常に持っていたい訳なのさ。そう考えると、オイラの相棒である167MTではチト大きい。ボディだけなら良いけどレンズを付けるとチト大きい。かといって Planar50/1.4をボディから外して持ち歩くのもちょっと気が引ける。思い起こせば銀鉛カメラを始めるきっかけとなった日、師匠が焼き肉屋に持ってきてたG1は、ボディもレンズも小柄で、カバンに入れておくには丁度良さそうだったのだ。

もうひとつの理由はデータバック。

カメラを始めたばかりのオイラには絞りとシャッタースピードの関係が把握できていない。どんな設定のときにどんな写真が撮れるのかを掴むのが上達への近道だと思いあれこれ調べていたら、データバックなるものの存在を知った。こいつはコマ間にそれらの情報を記録してくれたり、2コマ分のフィルムを使ってまとめて出力してくれたりするらしい。

しかし残念なことに 167MT用のデータバックはそこまで優秀ではなく、日時をフィルムに記録するだけのものだった。Aria用のデータバックには求める機能がついているらしいんだけど、167MT持ってるのに Ariaを買う気にはなれない。でも、G2には求めるデータバックが付くらしいのだ。


これはもうG2欲しくなるっしょー。


で、今日、地元のカメラ屋さんで G2Dが安く売ってたから見に行った。いつものように物欲しそうにショーケースを覗き込んでいると、店員のおじさんが「見ますか?」。・・・そう・・・もうここでオイラの運命は決まってしまっていたのだ。
早速G2Dにレンズを付けてもらって触ってみる。外観はキズはあるけどまー中古だしねー、別にオイラキズなんか気にしないし。うーん、良いなぁ。事前に極楽堂さんのHPで調べておいたG2のチェック項目を一通り確認したけど、動作的にも問題なさそう。

でも一点、ファインダを覗き込むと丁度真ん中辺りにポツンとゴミが入っている。うーん、別に写りには全く関係無いんだろうけど・・・長く使っていくことを考えるとちょっと気になるなぁ。


暫く葛藤して、とりあえずデータバック無しのG2数台やら、G1やら、YASHICA FX-3 SUPER 2000やら、あれこれ出して貰って触ってみる。レンズ付きのG2は動作的には問題無いんだけど、でもレンズの状態があまり良くない。ボディだけでは売ってないという。
この後すぐに極楽堂さんの近くのとある場所に、プライベートな用事で打ち合わせに行くことになっていたから、ちょっと極楽堂さんに寄って、レンズとデータバックを買えばいい。データバック無しのG2を買っちゃおう。そして・・・買ってしまいました。はい。


で、急いで自宅に戻って荷物を置き、極楽堂さん目指してレッツラゴー!


極楽堂さんに到着し、店員さんにレンズが欲しいと言うと、どんな感じのものが良いのかと聞かれる。
どうもビオゴンというのが良いらしいと聞いてるんですが・・・というと、店員さんもやはりビオゴンが良いと薦めてくれたので、レンズは Biogon28/2.8に決まった。レンズの見立てが出来ないオイラは、安いレンズで良い旨を伝え、プロである店員さんを全面的に信頼して選んで貰った。店員さんは Bioginを数本取り出してきて実際にボディに装着し、あれこれ動作確認をしてから1本を選んでくれた。


極楽堂さんは非常に親切な対応をしてくれるので、オイラみたいな初心者でも安心して買い物ができる。レンズを選んで貰っている最中、ボディも極楽堂さんで買えば良かったと後悔した。
本当は Planar45mmも欲しかったんだけど、データバックは絶対欲しかったから、レンズは一本にした。Pフィルタも買った。



家に帰ってデータバックとレンズを装着。









ボディを買った時に気付いていたんだけど、実はG2って・・・そんなに小さく無いんだよね。。。
167MTと並べてみると・・・。




◆本日の反省点
・ボディも極楽堂さんで買うべきだった。
・そもそも買う前に師匠に相談すべきだった。

◆結論
『ただ、一切は過ぎています。』

ダークレス再び

妻が娘を連れて実家に帰っている。
なんでもネットワークが開通するとかで、オイラよりネットワークに詳しいところの妻が設定しに行った訳だ。

オイラは心の中で決めていた。
そう、今日は第二回目となるダークレス現像を行うのだと!

まずはフィルムが 6枚ほど残っていたから、ABC機構を試したりして撮り切った。
ダークレスの手順は前回と全く同じ。使う道具も同じ。現像液の温度も同じ。
違う点はと言うと、今回はフィルムが24枚撮りであること。そしてオイラが手順を全て覚えているから、マニュアルを見ながら作業しないでも良いということ。そして前回の失敗を克服すべく、みっちりと「シャドーダークレス」を行ったこと。
こりゃーもう失敗する要因は無いっしょー、絶対成功するっしょー。と、自信満々で作業を始めた。

時計回りにグルグルグルグル・・・。反対回りにグルグル・・・。
確か前回もそうだったんだけど、シャドーダークレスの時と実際に現像液を入れた時では、反対回りにグルグルできる回数が異なる。現像液で滑りが良くなってるからだろう。と、そんなことを考えつつも反対回りにグルグルしていると、パトローネ内から「パキッ」ってゆー不吉な音が聞こえた。何かが折れた音っぽい。何だろう・・・まぁいいか、グルグル・・・あれ?・・・反対回りのグルグル回数が増えたぞ。さっきと同じ回数回しても重くならないぞ。グルグル・・・。10回程回したら重くなった・・・何だろう・・・まぁ良いか。
その後は滞りなく作業が進み、パトローネを開けてフィルムを取り出す。

すると芯の辺りでフィルムがバキバキに折れている。おー、さっきの音はこれだったのねー。幸いにも何も写ってない部分だから全く問題ないですな、うははははー。



とは言え、これは注意が必要だ。反対回りグルグルし過ぎるとフィルムが折れてしまうんだ。以後気をつけよう。

そして現像の程はというと・・・


パッと見では前回のようなムラや現像漏れが無さそうだけど、上手くいったかどうかはスキャンしてみないと分らない。
明日も仕事だ。乾くのを待たずに寝ることにしよう。

2007年12月5日水曜日

宴席

いやー、暗いとこでも良く写りますねぇ。
秋に行われた会社の宴の席で撮った写真を見て、明るいレンズって良いなぁと。。

まずは昇格者の挨拶が続いてるシーン。
スポット測光を使えばもっと明るく写った筈。ちょっと残念。
ちなみにこの写真には恐ろしい点が2つある。
ここには2人のCONTAXユーザが写っていて、しかもいずれも女性だということ。
もうひとつは・・・宴席で帽子被ってる奴が一人居ること。(藁)

CONTAX 167MT Planar50/1.4 SuperGold 400


続いて割とアレな人を写してみた写真。
右側で頬杖付いてる奴をボカせなかったのはオイラの力の無さか、はたまた奴の呪いか。
ったくテメエなんか映したくねぇんだから、こっち見んなよ(゚Д゚)ゴルァ!

CONTAX 167MT Planar50/1.4 SuperGold 400

一応そのうち会社のファイルサーバに入れて皆に見せてあげようと思ってたから、全てプログラムモードで撮影した。こんなこと言うと笑われるかも知れない(実際宴の席で某氏に突っ込まれた)けど、プログラムモード、良いですねぇ。とても良い感じです。

宴席なんてもんは大概薄暗いもんだから、ここまで写ってくれれば十分ですな。いやー、素晴らしい。
もう少し小さなカメラだったら気軽に宴席でもどこでも持ち歩けるのになぁ、とか考えてたら、無性にG2が欲しくなってきた今日この頃でした。

2007年12月3日月曜日

ダークレス現像結果

第一回ダークレス現像の結果は惨敗でした。
しかも風呂上りにパンツ一丁で夜中まで現像してたから、 翌日すっかり風邪をひいて会社を休んぢゃいました。orz

敗因としては、やはり初回にも関わらず36枚撮りフィルムで挑んでしまったことと、 現像段階のグリグリ回す回数だったのではと睨んでいる。
真っ白けが10コマが程度、残りは程度に差があるも、いずれもまだら写真でした~。残念~。

その中でもまともな2枚を取り上げてみます。

CONTAX 167MT Distagon 28/2.8

これは従兄の娘姉妹と飼い犬のシェルティー、そしてバァさんと一緒に遊んでいる娘。
これ以外にも何枚か撮ったんだけど、いずれも戦火を搔い潜ったような写真ばかりだった。残念。



CONTAX 167MT Planar 50/1.4

そして一番マシだったのがこの写真。
36枚撮った中で、一番どーでも良い写真が、一番良く現像できた。
まさにニュータイプの力といったところでしょーか。

少し惜しい写真も数枚あったけど、まー、また今度撮れば良いわけだし、 ダークレス一発勝負に悔いはない。 悔いはないどころか、既にオイラの 167MTには 24枚撮りの白黒フィルムがセットされている。
次こそは成功させるぞこんちくしょ~!